毎月の携帯料金は数千円から一万円ほどになることも珍しくなく、支払い方法を工夫するだけで年間数千円分のポイントの差が生まれることがある。どのクレジットカードで支払うかによって還元率や特典の内容は大きく変わる。この記事では携帯キャリアごとの相性の良いカードや、見落としがちな注意点を整理していく。
携帯料金の支払いでポイント還元率が変わる理由
携帯料金の支払いは毎月ほぼ固定額が発生するため、還元率のわずかな差が積み重なりやすい支出だ。一般的なクレジットカードの還元率は0.5%前後が多いが、キャリアと提携しているカードや特定の組み合わせでは還元率が数倍になることもある。携帯料金は公共料金と同様に扱われ、そもそもポイント対象外になったり還元率が下がったりするカードもあるため、契約前に確認しておく価値がある。
dカード ゴールドとドコモの組み合わせで得られる10%還元
ドコモ回線を利用している人にとって、dカード ゴールドは携帯料金の支払いに強いカードとして知られている。ドコモの利用料金に対してポイントが優遇される仕組みがあり、還元率が10%相当になるケースがあるため、年会費がかかる分を差し引いても携帯料金の支払いだけで元を取れる場合が多い。家族でドコモ回線を複数契約している世帯では、家族の利用料金分もまとめて還元対象になることがあるため、恩恵はさらに大きくなる。ただし年会費が発生するカードなので、通信費の規模が小さい人にとっては通常カードのほうが総合的にお得になることもある。
ahamoに乗り換えるとdカードのポイントがつかない点に注意
ドコモの料金プランの中でもオンライン専用プランに乗り換えると、dカードによるポイント優遇の対象から外れてしまう場合がある。ahamoの利用料金はdカード ゴールドの10%還元の対象外となっており、ポイントがつかない仕組みになっている点は見落とされがちだ。料金プランを安くする目的でオンライン専用プランに切り替えたのに、結果的にカードの恩恵を失って総合的な支出があまり変わらないというケースもあるため、プラン変更前には還元の仕組みも合わせて確認しておきたい。
au回線を使うならau payカードとUQ mobileの還元を比較する
au回線やUQ mobileを利用している場合は、au payカードとの組み合わせが選択肢の中心になる。au payカードは通常のショッピング利用でも一定の還元率を確保しやすく、au payカードでの支払いに加えて、au PAY残高へのチャージや対応店舗での利用によって還元が上乗せされる仕組みもある。UQ mobileの利用料金についても、au payカードで支払うことで通常のカード利用と同水準かそれ以上の還元を受けられることが多く、auグループの経済圏をまとめて使う人には合理的な選択といえる。
au かんたん決済との違いを理解しておく
auの請求関連でよく混同されやすいのが、au かんたん決済という仕組みだ。これはオンラインショッピングやアプリ課金などの代金をキャリアの利用料金と合算して支払うためのサービスであり、クレジットカードそのものではない。au かんたん決済の利用分もクレジットカード払いに設定していれば還元の対象になり得るが、支払い方法の設定によっては口座振替や別の決済手段が優先される場合もあるため、自分の設定がどうなっているかを確認しておくと無駄がない。
リクルートカードと楽天カードを携帯料金の還元率で比較する
年会費無料のカードの中で携帯料金の支払いに向いているものを探すと、リクルートカードと楽天カードがよく比較対象になる。リクルートカードは携帯料金を含む多くの支払いに対して比較的高めの還元率を維持しているのが特徴で、公共料金的な扱いになりやすい携帯料金でも還元率が下がりにくい傾向がある。一方の楽天カードは還元率そのものは標準的な水準だが、楽天市場や楽天モバイルなど楽天経済圏との連携によって実質的なお得度が増す設計になっている。楽天モバイルを利用している人であれば楽天カードとの相性が良く、そうでない人であればリクルートカードの安定した還元率が魅力になる。
リクルートカードの携帯料金還元率が下がりにくい理由
多くのクレジットカードは公共料金や携帯料金の支払いに対して還元率を引き下げる規定を設けていることがあるが、リクルートカードはこうした支払いでも比較的高い還元率を維持しやすいカードとして知られている。年会費がかからない点も合わせて考えると、複数の携帯回線やインターネット回線の支払いをまとめている世帯にとっては、シンプルに還元額を積み上げやすい選択肢になる。
PayPayカードの通常タイプとゴールドタイプを比較する
ソフトバンクやワイモバイルの回線を利用している場合は、PayPayカードが有力な選択肢になる。通常のPayPayカードでも携帯料金の支払いに対して標準的な還元を受けられるが、上位グレードにあたるゴールドタイプでは還元率が優遇される設計になっていることが多い。ゴールドタイプは年会費が発生する場合があるため、携帯料金以外にどれだけPayPayやPayPayカードを使うかによって、通常タイプとゴールドタイプのどちらが総合的にお得になるかが変わってくる。日々の買い物でPayPay決済を頻繁に使う人はゴールドタイプの恩恵を受けやすく、携帯料金の支払いだけが目的であれば通常タイプで十分なことも多い。
携帯料金の支払いでよくある誤解
携帯料金はクレジットカードで支払えば必ず高還元になると思われがちだが、実際にはキャリアやカード会社の規定によって還元率が通常の買い物より低く設定されていることがある。また家族カードで支払っている場合、本会員のポイントとして合算されるのか、家族カード名義で別に計算されるのかはカードによって異なる。请求書払いやコンビニ払いから切り替える際には、必ず利用明細や公式情報で還元率の扱いを確認し、想定していた還元が得られるかを事前に把握しておくことが望ましい。
カードを選ぶ前に確認しておきたいポイント
携帯料金の支払いに使うカードを選ぶ際は、還元率の数字だけでなく、年会費、家族利用の有無、他の経済圏との連携という三つの視点で比較すると判断しやすい。年会費が発生するカードは携帯料金以外の支出も含めて元が取れるかを考える必要があるし、家族で同じキャリアを使っているなら合算できる仕組みがあるカードのほうが総合的な恩恵は大きくなりやすい。すでにau PAY、楽天ペイ、PayPayなど特定の決済サービスを日常的に使っているなら、そのサービスと親和性の高いカードを選ぶことで携帯料金以外の場面でも還元を積み上げやすくなる。
携帯料金の支払い方法を見直すことは、家計全体を見直すきっかけとしても悪くない選択だ。契約している回線がドコモ、au、UQ mobile、ソフトバンク系のいずれであるかによって相性の良いカードは変わってくるため、まずは自分が使っているキャリアと日常的な決済手段を整理してみることから始めるとよい。還元率や特典の条件は変更されることがあるため、実際にカードを利用する際には各カード会社や携帯キャリアの公式情報で最新の条件を確認する習慣を持っておきたい。